米Googleは現地時間2013年10月21日、サイバー攻撃や検閲などからWebサイトを保護するための取り組み「Project Shield」を発表した。Googleの技術を使ってDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃からWebサイトを保護し、検閲によって言論の自由が奪われることがないようWebサイト運営者を支援するとしている。

 Project Shieldは、GoogleのDDoS軽減技術とWebページ高速化機能「Page Speed Service(PSS)」を組み合わせる。Googleを通じてコンテンツを配信することで、DDoS攻撃に対する防御を強化できるとしている。

 当初は招待制で参加を募る。独立系ニュースサイト、人権擁護や選挙関連コンテンツを掲載しているサイトを対象にテスターへの応募を呼びかけている。

 またGoogleは、米Arbor Networksと協力し、DDoS攻撃の状況をリアルタイムで視覚化する「Digital Attack Map」を公開した。過去の攻撃傾向や関連ニュースなどのデータも提供する。

 そのほか、検閲などによる妨害を受けずに信頼性の高いWebアクセスを確保するためのブラウザー拡張機能「uProxy」を開発中であることも明かした。

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