写真1●RICOH Unified Communication System P1000の外観(収容時)
写真1●RICOH Unified Communication System P1000の外観(収容時)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●RICOH Unified Communication System P1000の外観(使用時)
写真2●RICOH Unified Communication System P1000の外観(使用時)
[画像のクリックで拡大表示]

 リコーは2013年10月18日、ディスプレイやバッテリーを内蔵したモバイル型のビデオ会議端末「RICOH Unified Communication System P1000」(UCS P1000、写真1写真2)を発表した。10月28日に出荷する。オールインワン型なので、投影設備や電源設備を用意しにくい場所でも利用できる。ビデオ会議サーバーは、リコーがクラウド型で提供する。

 P1000は、リコーのビデオ会議システム「RICOH UCS」を構成する端末機器のラインアップの一つである。RICOH UCS向けビデオ会議端末では初めて、ディスプレイとバッテリーを内蔵してオールインワン型とした。これまでは、据え置き型の「S7000」か、ポータブル型でカメラを内蔵するがディスプレイが外付けとなる「P3000」、ビデオ会議端末ソフト「Apps」、の三種類しかなかった。

 ディスプレイとバッテリーを内蔵したビデオ会議端末という意味では、ノート型パソコンやタブレットにUCS Appsを導入しても実現することができる。一方でP1000は、最初からビデオ会議専用の端末として作られており、使い勝手がよい。例えば、ソフトウエア面では、本体を立ち上げて接続先を選ぶだけで利用を開始できる。ハードウエア面では、本体に備わっているボタンで操作できるほか、水平画角170度の広角レンズを搭載しており、1台で複数人を同時に映すことができる(カメラそのものも180度回転し、背後を撮影できる)。

 主な仕様は以下の通り。ディスプレイのサイズは10.1型で、解像度は1024×600ドット。バッテリーの連続使用時間は2時間。外部ディスプレイへの映像出力も可能(アナログRGB)。ネットワーク機能は有線LAN(1000BASE-T)および無線LAN(IEEE802.11b/g/n)。外形寸法は幅280×奥行き215×高さ29ミリメートルで、重さは1.3キログラム以下(本体とバッテリー)。

 価格(税別)は、端末(UCS P1000)が、1年保守付きで12万8000円、3年保守付きで14万8000円。クラウドサービスの利用料金は、定額制と従量制を用意した。定額制の場合、1台当たりの月額料金は、月額6000円(端末100台以上)から月額1万5000円(端末1~3台)まで、端末台数に応じて6段階のプランを用意している。

 クラウドサービスを従量制で使う場合は、1分当たり15円のプランと30円のプランを用意している。1分当たり15円のプランは、1台当たりの基本料金が6000円(5時間分の利用料を含む)で、上限金額は端末台数に応じて2万5000円(1~3台の場合)または上限1万1800円(4台以上の場合)の2種類。一方、1分当たり30円のプランは、1台当たりの基本料金が3000円(2時間分の利用料を含む)で、上限金額は3万円。