NTTドコモは2013年10月18日、スマートフォンのサービスやアプリの開発者に向けて、同社が保有するAPI(application programming interface)を提供するサイト「docomo Developer support」の開設を発表した。11月11日から提供を開始する。同社は既に開発者向けに一部APIを提供しているが(関連記事)、docomo Developer supportではSDK(開発キット)の提供のほか、技術的な問い合わせ窓口を設け、開発者の支援を強化する。
提供するAPIは表の5種類。同社の音声エージェントサービス「しゃべってコンシェル」が利用する「音声認識」「知識Q&A」APIなどに加え、新たに開発した「雑談対話」APIを提供する。同APIを利用することで、雑談応答を楽しむような対話型サービスやアプリケーションの開発が可能になるとしている。
API名称 | 概要 |
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音声認識 | 電話機に向かって発声した音声を認識し、内容をテキスト化するAPI |
文字認識 | 画像に書かれている単語とその位置を認識するAPI |
雑談対話 | 会話文のテキストをもとに、雑談エージェントによる応答をテキストで返すことができるAPI |
知識Q&A | 質問文のテキストをもとに、質問の意図を解釈し、データベースやWebサイトを検索して用意された回答をテキストで返すことができるAPI |
環境センサー | ドコモ環境センサーネットワークで観測した全国の環境情報(気温・降水量)の実況値を取得できるAPI |
APIを利用するには、同サイトで開発者として登録する必要がある。サイトへログイン後、利用したいAPIを選択・申請し、ドコモが発行する開発用APIキーを受け取るという手順になる。