法人向けにMDM(モバイルデバイス管理)サービスなどを提供するアイキューブドシステムズは2013年10月18日、同社の「CLOMO MDM」を国内のMDMサービスとして初めて米Amazon.comの「Kindle Fire」に対応させると発表した。

 Kindle FireはAmazon.comが販売するコンシューマ向けのタブレット端末。MDMサービスと連携することで、ビジネスや教育機関などの業務端末として、セキュリティを担保して安全に利用できるようになる。CITRIXなど海外製のMDMサービスは既に対応していたが、CLOMO MDMから日本語で管理できるようになる。

 CLOMO MDMは、まず11月1日からKindle Fireシリーズのデバイス管理運用サービスを提供する。11月下旬には新型機のKindle Fire HDXなどが搭載する「Fire OS 3.1」で提供するAmazon独自のAPI機構に対応。Fire OSのベースとなっているAndroid OSよりも高度な管理・運用環境を提供する。具体的には、位置情報サービスの制限やソーシャルネットワークの制限、ユーザープロファイル追加制限などが可能になる。

 料金はCLOMO MDMが1デバイス当たり月額300円(年額は3600円)、CLOMO MDM Advance for Kindleが1デバイス当たり月額100円(年額1200円)。Kindle Fireの場合は、CLOMO MDMとCLOMO MDM Advance for Kindleの両方を契約する必要がある。

 CLOMO MDMは企業内でのスマートデバイス活用の安全性を維持するクラウドサービスで、端末の遠隔設定やリモートロック、デバイス内データのリモート消去、利用状況監視などを提供している。従来はiOSとAndroidに対応していたが、今回Fire OSにも対応しKindle端末の管理を可能にした。