写真●A-AUTO Ver8.0のWebダッシュボード画面(出典:ビーエスピー)
写真●A-AUTO Ver8.0のWebダッシュボード画面(出典:ビーエスピー)
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 ビーエスピー(BSP)は2013年10月18日、バッチジョブをスケジュール通りに実行するジョブスケジューラーソフト「A-AUTO」の最新版「Ver8.0」を出荷した。新版では、ジョブ管理とログ管理の二つの既存機能に加えて、新たにサーバー監視機能を追加した。オープンソース(OSS)の監視ソフト「Zabbix」をバンドルして組み込んだ形である。価格(税別)は、最小構成となる1~4コアで55万円から。

 A-AUTOは、ジョブスケジューラーソフトである(関連記事:BSPがジョブスケジューラーの新版「A-AUTO Ver7.2」、ログ管理GUIを追加)。サーバー機やメインフレーム上で実行させる定型的な業務運用処理をバッチジョブとして定義し、これを、あらかじめ指定しておいた条件やスケジュールに基いて実行する。実行結果に応じた分岐処理などもできる。JCL(Job Control Language)などで作成したジョブを含め、ジョブ実行環境の全体を管理する。ジョブの登録や実行監視はWebブラウザーから行える。

 新版では、OSSのサーバー監視ソフトであるZabbixをバンドルした。これにより、中核機能であるジョブ管理(ジョブスケジューラー)と、2011年7月出荷のA-AUTO Ver7.2から追加したログ管理という二つの既存機能のほかに、三つ目の運用管理機能としてサーバー監視機能を利用できるようになった。

 Zabbixは、エージェント型のサーバー監視ソフトである。Zabbixのエージェントを導入したサーバーのリソース監視(CPU使用率、メモリー使用率、I/Oなど)やプロセス監視、ログ監視などができる(SNMPエージェントの監視も可能)。プロセス監視によって、A-AUTOのジョブ実行状況を監視することもできる。さらに、エージェントを使わずに、ネットワーク使用情報の監視や死活/ポート監視、Webレスポンス時間の監視、スクリプトの実行結果の監視、などが可能。

 オプションで、ジョブ管理とサーバー監視を一つの画面の中で一元的に監視するダッシュボード(写真)を用意した。