写真●伊豆大島台風26号被災状況マップ
写真●伊豆大島台風26号被災状況マップ
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 台風26号による伊豆大島の被害状況などを地図上にまとめたWebサイト「伊豆大島台風26号被災状況マップ」が2013年10月16日、インターネット上のボランティアの手によって開設された。中心となっているのは、誰でも編集できる地図サービス「OpenStreetMap」の製作に携わっているメンバー。OpenStreetMap上に、土砂崩れなどの被害や通行止め、飲料水の提供などの情報を表示している。

 「災害時の情報は分散してしまいやすい。このサイトはそうした情報をできるだけ一元化し、地図上で位置付きで表現することにより、全体的な状況把握に役立ててほしい」(同サイト)。

 メンバーは2013年1月に、伊豆大島をGPSロガーを持って歩き、地図を作成するイベントを開催していた。イベントに参加したことがきっかけで伊豆大島に強い関心を持ち、できることが無いかと考えた結果、サイトを立ち上げたという。

 Webサイトは、オープンソースソフトウエア「Ushahidi」で構築されている。Ushahidiはケニアで開発された、地図上に情報をマッピングし集約できるソフトウエア。ハイチ地震やニュージーランド地震の際に利用され、東日本大震災の際にもUshahidiにより震災情報サイト「sinsai.info」(関連記事:地震後4時間足らずでオープンした「sinsai.info」- 震災に立ち上がったボランティア技術者たち)がボランティアの手により立ち上げられた。伊豆大島台風26号被災状況マップにも、sinsai.infoのメンバーが参加している。