一般財団法人の道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)は、2013年10月18日まで都内で開催中の「ITS世界会議2013」で、次期VICSサービスを2015年春をメドに提供する計画を正式に発表した。NHKが運営するFM文字多重放送で追加チャンネルを確保して提供するもので、イベントに対応して高い即時性で交通規制情報をカーナビ装置に配信するデモなどを出展している。

 次期VICSでは、現行のVICSでは対応できなかった情報として、車載センサーなどから集めた詳細な渋滞情報や、イベントなどによる広域の通行止め情報などを配信する計画だ。出展では、花火大会などにより地区単位で通行規制が発動された場合を想定して、カーナビ装置の地図上に広域のブロックで交通止め規制の地区を表示したり、交通止め規制エリアが変化した場合に追従して表示させたりするデモを実演した。

 今回の発表を受けて、今後は車載器メーカーなどへの技術ライセンス交渉などを進めていく。