米IBMは現地時間2013年10月16日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は237億2000万ドルで前年同期と比べ4%減少(為替の影響を除いた場合は2%減少)した。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は40億4100万ドルで同6%増加、希薄化後1株当たり利益(EPS)は3.68ドルで同11%増加した。特別費用を除いた非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比6%増の43億8700万ドル、希薄化後EPSは同10%増の3.99ドルとなる。

 アナリスト予測は、売上高が247億4000万ドル、非GAAPベースのEPSが3.96ドルだった(米New York Timesの報道)。

 サービス事業全体の売上高は前年同期と比べ3%減少(為替の影響を除いた場合は1%増加)した。グローバルテクノロジサービス部門は同4%減(同1%減)の95億ドル、グローバルビジネスサービス部門は同横ばい(同5%増)の46億ドルだった。

 ソフトウエア事業の売上高は58億ドルで、前年同期と比べ1%増加(為替の影響を除いた場合は2%増加)。主要ミドルウエア製品の収入は37億ドルで同3%増加した。

 システム&テクノロジー事業の売上高は、前年同期比17%減(同16%減)の32億ドル。「System z」メインフレームは同6%成長したものの、その他のシステムやストレージが不調だった。

 地域別の売上高は、米大陸が103億ドルで前年同期比1%減少(為替の影響を除いた場合は横ばい)、欧州/中東/アフリカ(EMEA)は73億ドルで同1%増加(同2%減少)した。アジア太平洋地域は55億ドルで同15%減少(同4%減少)となった。OEM収入は5億3400万ドルで同1%減少(同横ばい)した。

 また同社は今後の見通しとして、通年の希薄化後EPSをGAAPベースで15.01ドル以上、非GAAPベースで16.25ドル以上と予測している。

[発表資料(PDF文書)]