写真●ビッグデータ利活用基盤ソリューションの中核を成すログ解析ソフト「Splunk Enterprise」の画面
写真●ビッグデータ利活用基盤ソリューションの中核を成すログ解析ソフト「Splunk Enterprise」の画面
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 日立ソリューションズは2013年10月16日、情報システムが出力するログを収集して可視化/分析するシステムを構築するパッケージサービス「ビッグデータ利活用基盤ソリューション」を発表、同日販売を開始した。同サービスでは、ログ解析ソフトのライセンスを販売するとともに、必要に応じて関連SIサービス(ログ解析ソフトの導入支援や周辺システム構築)を提供する。想定する売上比率は、ソフトウエアライセンスが6割、関連SIサービスが4割。

 パッケージサービスの中核を成すログ解析ソフトとしては、米Splunkが開発した「Splunk Enterprise」(写真)を利用する(関連記事:SCSK、傾向や相関も分析するログ解析ソフト「Splunk」を販売開始)。

 日立ソリューションズは今回、Splunkとの間で販売代理店契約を交わし、Splunk Enterpriseの販売を開始した形である。国内の販売代理店としては6社目に当たる。日立ソリューションズ以外の販売代理店は、伊藤忠テクノソリューションズ、SCSK、NTTデータ先端技術、バーチャルコミュニケーションズ、マクニカネットワークス。

 Splunk Enterpriseは、マシンデータ(サーバーやネットワーク機器、OS/アプリケーションなど、各種のデバイスやソフトウエアが出力するログデータ)向けの解析ソフト。これらのログを収集し、インデックス化して管理する。これにより、情報システムに起こっている障害をリアルタイムに検知して対処方法を探ったり、蓄積データの動向を元に障害の予兆を見いだしたりできる。複数のデータ同士の相関関係を分析する機能も備えており、一見無関係なイベントから価値のある情報を引き出せる。

 ソフトウエアライセンスの参考価格(税別)は、1日に取り込むデータ量が1Gバイトまでの場合、永久利用ライセンスが320万円から、期間利用ライセンスが年額144万円。なお、1日に取り込むデータ量が500Mバイトまでの場合、評価版を無償で使用できる(Webでダウンロード配布している)。一方、関連SIサービスの価格は、個別見積もり。