日立製作所は2013年10月15日、COBOLデータをOSSの分散処理ソフト「Apache Hadoop」で活用する「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」を、10月17日に販売開始すると発表した(写真)。取引履歴や販売実績など、基幹系のビッグデータ分析が主なターゲットである。
同社のブレードサーバー「HA8000-bd/BD10」に、Hadoopや「COBOL2002」「uCosminexus Grid Processing Server」など各種ソフトをインストール/設定して提供する。同社が開発した分散共有ファイル「Hitachi Striping File System(HSFS)」は、「POSIXに準拠したデータ入出力が可能な上に、Hadoopの分散ファイルシステム「HDFS」と互換性がある」(日立製作所 プラットフォームサービス開発本部 OSSテクノロジセンタ 担当部長の飯田恒雄氏)。
ユーザーは、COBOLのデータ定義に沿って既存システムからHSFS上に抽出したデータを、Hadoopのフレームワーク「MapReduce」でそのまま処理できる。日立は、データ抽出用のCOBOLサンプルプログラムを提供。データ抽出時は、uCosminexus Grid Processing Serverを使い、COBOLプログラを並列実行することで高速に処理する。