写真●FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITEのモバイルポータルのイメージ
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 富士通は、2013年10月11日まで東京ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2013」で、2013年8月27日に発表した企業向けの総合モバイル環境構築基盤である「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE」を展示している。MobileSUITEは、企業が自社向けにモバイル環境を開発・運用できる総合的なプラットフォームサービスで、大きくクラウド側と端末側の機能に分かれる。

 クラウド側は、(1)各種APIやSDKを提供して既存の業務システムをつなぎ込んだり、HTML5ベースで新規アプリを開発したりできる「モバイルPaaS機能」、(2)シングルサインオン認証やセキュアなアプリ配信を実現する「プラットフォーム機能」、(3)コンテンツ管理やID管理、端末紛失時の対策などを可能にする「統合管理機能」---の3機能を備える。

 一方の端末側には、(4)さまざまなアプリやコンテンツを一元管理する「モバイルポータル」、(5)クラウド側のプラットフォーム機能と連携する「アプリセキュア実行基盤」、(6)クラウド側の統合管理機能と連携する「端末管理エージェント」---がある。モバイルポータルは、いわばアプリランチャーのようなもので、必要なアプリや情報/コンテンツだけをモバイル利用者に提供するものだ(写真)。

 「顧客との商談で欲しいと言われた機能など、顧客ニーズの高いものを盛り込んだ」(富士通 ユビキタスサービス事業本部 法人ビジネス統括部 ビジネス企画部の芝崎英行マネージャー)。

 端末側のサポートOSは、Android、Windows 7/8、iOS。サポート開始時期は、Androidが10月下旬から11月上旬、Windows 8がその1カ月後、iOSとWindows 7がさらにその1カ月後を予定する。「年内にはすべて対応したい」(芝崎マネージャー)としている。