NTTコムウェアは、2013年10月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催されている「ITPro EXPO 2013」の展示会場で、ネット上に散らばる口コミ情報を集めて契約ユーザーの端末にビジュアルに配信するサービス「クチコミによるメッセージボードサービス」(仮称)を参考出展している(写真1)。
同サービスは、ユーザーが指定したキーワードを含むインターネット上の口コミ情報をNTTコムウェアが自動収集し、アニメーションなどの視覚効果を付加して見栄えの良い形で配信するというもの。例えば、飲食店が店外にデジタルサイネージを設置し、お薦めのメニューなどと共に同サービスから配信される口コミ情報を表示することで、高い集客効果が期待できるという。
口コミ情報を表示する端末側に必要なのはWebブラウザーのみで、OSやデバイスの種類などは問わない。口コミ情報のビジュアル配信とは別に、配信した情報の中でどんなキーワードが多く使われているのかを集計したランキング情報も管理者向けに別途提供する(写真2)。
収集している口コミ情報は、現状はTwitterのつぶやきのみ。ただし、「今後、ユーザーからの要望なども見ながらFacebookやブログなど他サービスの情報も収集できるように機能拡張することを検討している」(同社)という。
「自動収集された口コミ情報をユーザー側端末で自動表示する」と聞くと、気になるのが誹謗中傷や公序良俗に反する内容が書かれた口コミ情報を拾ってしまい、ユーザーの評判を落としたり、読んだ人の気分を害したりするような事態が起こらないかという点だ。
この点について展示ブースで尋ねてみたところ、「公序良俗に反するようなキーワードをふくむ口コミをまず自動で排除し、ユーザーが指定したキーワードについても追加で排除可能にする2段構えのキーワードフィルタリングの仕組みを用意している」(同社)という答えが返ってきた。
NTTコムウェアによれば、今後の展開としてまずは11月から同サービスをトライアルサービスとして提供開始する予定であり、その後は2014年4月ころを目標に商用化したい意向だという。