写真1●iOSを遠隔利用
写真1●iOSを遠隔利用
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 ソニックスは2013年10月15日、Android向けのアプリやサイトの遠隔テストサービス「Scirocco Cloud」(シロッコクラウド)を拡張し、新たに米アップルの「iOS」、米モジラの「Firefox OS」、英カノニカルが開発する「Ubuntu Touch」を対象OSに加えた。当初はベータ版の位置付けで、これらを搭載した端末のリモートコントロール機能を提供し、現状はアプリの遠隔インストールには対応しない(関連記事:スマホアプリの遠隔テストサービス「Scirocco Cloud」、大規模向けのプランを開始)。

 Scirocco Cloudはデータセンターに設置したスマートフォンの実機を、インターネットを介して遠隔利用できるようにするサービスで、現在Android搭載機を120機種そろえている。今回新たに加わった各OSを搭載する機種は、iOSはiPhone 4S(写真1)、Firefox OS(写真2)およびUbuntu Touch(写真3)は日本で販売されている韓国サムスン電子製のスマートフォンに同社がインストールして提供している。iOSは古いバージョンでの検証要望が多いため、まずはiOS 5を用意。Firefox OSのバージョンは1.1.0.0、Ubuntu Touchは12.10である。

写真2●Firefox OSを遠隔利用
写真2●Firefox OSを遠隔利用
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写真3●Ubuntu Touchを遠隔利用
写真3●Ubuntu Touchを遠隔利用
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 同社は今回のマルチOS対応を機に、Scirocco Cloudをモバイルテストプラットフォームと位置付け、今後対応するiOSのバージョンを増やし、Tizenへの対応も検討する。また協業も進め、Scirocco Cloudの再販や、他社が提供するモバイル向けBaaS(Backend as a Service)とScirocco Cloudの連携なども計画している。