インターネット広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は現地時間2013年10月9日、米PwC(PricewaterhouseCoopers)と共同で行った、米国インターネット広告市場に関する調査結果を発表した。それによると同年上半期(1~6月)の売上高は前年同期の170億ドルから18%増の201億ドルとなり、上半期の過去最高を更新した。

 検索広告とディスプレイ広告が引き続き大きな比率を占めているが、モバイル広告が急成長しており、そのインターネット広告全体に占める比率は前年同期の7%から15%へと拡大した。

 2013年上半期の売上高の内訳は、検索広告が87億ドルで前年同期から7%増加した。ディスプレー関連広告(バナー、デジタルビデオ、リッチメディア、スポンサーシップ)は61億ドルで同9%増。モバイル広告は30億ドルで同145%増、クラシファイド広告(求人や不動産などの案内)は13億ドルで同11%増だった。

 このうちモバイル広告は、この半年間だけで2012年の年間売上高のほぼ9割に達しているほか、2011年の年間売上高のほぼ2倍になっている。またディスプレー関連広告の1つであるデジタルビデオ広告の売上高は13億ドルで、前年同期から24%増と比較的高い伸びで推移している。

 米国のインターネット広告全体に占める各広告の売上高比率は、検索が43%、ディスプレーが30%、モバイルが15%、クラシファイドが6%。

 このほか、2013年上半期にインターネット広告の支出が最も多かった業種は小売りで、全体の20%を占めている。この後、金融サービスの14%、自動車の12%、通信サービスの9%、レジャー・旅行の8%、コンピューター製品の7%などが続いた。
 
[発表資料]
[調査リポート(PDF書類)]