写真●intraboxの機能を説明するセミナーの模様。ドラッグ・アンド・ドロップで仮想ドライブにデータを追加すると、自動的にクラウド上のストレージにもデータを保存する
写真●intraboxの機能を説明するセミナーの模様。ドラッグ・アンド・ドロップで仮想ドライブにデータを追加すると、自動的にクラウド上のストレージにもデータを保存する
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 アステックは2013年10月9日~11日に開催中の「ITpro EXPO 2013」で、Windowsのファイル操作で利用できるクラウドストレージ「intrabox」を紹介。フュージョン・コミュニケーションズと共同でデモ展示や、機能を説明するセミナーを実施している(写真)。

 intraboxはフュージョン・コミュニケーションズのIaaS(infrastructure as a service)型パブリッククラウドサービス「FUSION Cloud」と連携して、サービスを提供する。ファイルサーバー側に専用ソフトをインストールすると、仮想ドライブが作成される。この仮想ドライブは、Windowsのファイル操作で簡単にデータの追加や削除、コピーなどができる。

 追加されたデータはFUSION Cloud上のストレージと同時にローカル上にもキャッシュとして保持する。データの保存や最終アクセスから一定期間が経過すると、ローカル上のデータを消去してショートカットを作成する。これにより「よく使うデータへのアクセスの高速化と、ローカルのデータ削減を両立している」(説明員)という。

 クラウドストレージで懸念されるセキュリティ面については「マトリクス認証を利用している。さらに、仮にクラウド上のストレージにアクセスされても、intrabox側のセキュリティにより、データは読み出せない」と説明した。

 intraboxの出荷は2012年9月で、約20社が利用しているという。「多いのは病院や製造業で、MRIや図面の画像データのバックアップに使われている」。利用料については「いろいろなパターンがあるが、5年間の契約の場合、1ギガバイトの月額利用料が10~20円程度」になる。