写真●Soliton SecureGatewayとSoliton SecureBrowserを組み合わせることで、セキュアに社内情報にアクセスできる
写真●Soliton SecureGatewayとSoliton SecureBrowserを組み合わせることで、セキュアに社内情報にアクセスできる
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 ソリトンシステムズは2013年10月9日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」において、新製品の「Soliton SecureGateway」(SSG)を展示している(写真)。Soliton SecureGatewayは、同社のセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」(SSB)専用のゲートウエイアプライアンス。両製品を組み合わせることで、セキュアに社内情報にアクセスできる。

ローカルストレージへのデータ保存も制御

 SSBは、保護された専用領域で動作するタブブラウザ。iOSやAndroidといったスマートデバイス用OSのほかに、WindowsやMacといったPC用OS向けにも最適化され、マルチOSで稼働する。

 HTMLレンダリングエンジンに、OS標準や各OSで実績のあるものを採用しているため、標準的なブラウザで表示できる多くのWebサイトを閲覧可能。また、SSBのデータ領域には、ほかのアプリからアクセスすることはできず、ローカルストレージへのデータ保存も制御するため、データの無断持ち出しや情報漏洩を防げる。

 さらに、SSGからのログアウト時やSSB終了時(Windows/Mac)、画面ロック・ホームボタンを押下して一定期間が経過すると、SSBデータ領域に保存したキャッシュを自動消去する(iOS/Android)。そのため、端末の紛失や盗難による情報漏えいのリスクを低減させることが可能だ。

スマホ活用に必要なコンポーネントを1社で提供

 社内ネットへのアクセスに、専用のVPNクライアントソフトによるVPN接続は不要。SSBを起動し、ログイン(SSGに接続)するだけで社内情報にアクセスできる。

 ログイン後は管理者が任意に設定したWebサイトをSSBに表示させることや共通のブックマークをSSBに配布することも可能。iOS/Android版については、ログイン時にだけ有効な専用パスコードを設定できる。パスコードを有効にすることで、パスコードによるSSBのロック解除とSSGへの接続もできる。

 SSBとSSGの組み合わせに、さらにソリトンシステムズのオールインワン認証アプライアンス「NetAttest EPS」を利用すると、PCやスマートデバイスにデジタル証明書を配布することができる。また、同社のシングルサインオンアプライアンス「Smart eGate」と連携させることも可能だ。

 SSBからSSGに接続する際、ID・パスワードによる利用者認証、デジタル証明書による端末認証を行うことで、不正なユーザーや端末からのアクセスをブロック。SSGとSSBとの間の通信はTLSで暗号化する。

 なお、SSBの価格は無料。SSGは500ユーザーのライセンス付きで1台220万円である。「ソリトンシステムズはスマートデバイスなどを活用する際に必要な、すべてのコンポーネントを1社で提供する。そのため、障害時の切り分けがスムーズに行えるなどのメリットを顧客に提供できる」(説明員)とアピールしている。