写真●LT60 HYBRIDの外観
写真●LT60 HYBRIDの外観
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 ユニテックスは、USBとSASのどちらでも接続できるLTO(Linear Tape-Open)6テープドライブ装置「LT60 HYBRID」(写真)を、ITpro EXPO 2013で展示している。同社が10月9日に発表/出荷したばかりの新製品である。米IBM製のLTOドライブを採用し、これをケースに入れてUSB/SASインタフェースを付けている。価格(税別)は、87万円(税別)。

 展示したLT60 HYBRIDは、データバックアップ/アーカイブ用途のLTOテープドライブ装置である。最大の特徴は、サーバー接続用に、一般的なSASインタフェースだけでなく、USB 3.0インタフェースを備えること。これにより、PCサーバーとの接続が容易になる。USBケーブルでつなぐだけで利用できる。同社の説明員によると、USBインタフェースを備えたLTOテープ装置を販売しているのは同社だけという。

 なお、同社が初めて出荷したUSB接続型のLTOテープ装置は、2012年6月に発表した「LT40 USB」(LTO4ドライブ採用)および「LT50 USB」(LTO5ドライブ採用)の2機種である。いずれも、一般的なSASインタフェースは備えず、その代わりにUSB 3.0ポートを備えた装置である。

 今回、USB接続型テープ装置のラインアップを拡充し、新たにUSB 3.0とSAS(6Gビット/秒)の両方のインタフェースを搭載したハイブリッド型の機種を追加した形だ。このハイブリッド型では、「LT50 HYBRID」(LTO5ドライブ採用)と、「LT60 HYBRID」(LTO6ドライブ採用)の2機種を用意している。今回展示しているのは、LTO6ドライブ採用のLT60 HYBRIDである。

 LT60 HYBRIDの主な仕様は、以下の通り。テープとドライブの規格はLTO Ultrium 6で、一巻当たりのデータ格納容量は非圧縮時に2.5Tバイト、2.5倍圧縮時に6.25Tバイト。最大データ転送速度(非圧縮時)は、USB 3.0接続時が140Mバイト/秒、6Gビット/秒SAS接続時が160Mバイト/秒。