写真●Boxエンタープライズ版のユーザー管理画面。ユーザーが画面表示をカスタマイズできる。利用者情報のほか、使用状況に関する統計情報などを表示できる
写真●Boxエンタープライズ版のユーザー管理画面。ユーザーが画面表示をカスタマイズできる。利用者情報のほか、使用状況に関する統計情報などを表示できる
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 マクニカネットワークスは2013年8月に取り扱いを始めたクラウドストレージサービス「Box」を、東京・ビッグサイトで2013年10月9日から開催されている「ITpro EXPO 2013」に出展した(写真)。同社によると、展示会などで大々的に公開するのはこれが初めてという。

 Boxの特徴は、Active Directoryと連携したシングルサインオンに対応していること。SAML(Security Assertion Markup Language)を通じて認証情報を交換することにより、ユーザーIDやパスワードをBox側に登録することなく認証が可能になる。ただし、完全に統合するには、同社が扱う「PingFederate」(米Ping Identity)のようなID管理製品を併用する必要があるという。

 もう一つの特徴は暗号化。ストレージの内容を暗号化して管理しているため、秘匿性は高いという。暗号化用の秘密鍵をユーザーが管理できるようにすることで、例えば米国政府による開示要求に対しても、情報がBox側から漏洩しないようにする方策も検討中という。

 Boxのサービスは「パーソナル」「ビジネス」「エンタープライズ」の3種類。パーソナルは無償からで、使用する容量は10G~100GB。ビジネスは3~500ユーザー、容量1TBの制限がある。エンタープライズはこうした制限を設けていない。