写真●M2M通信機器「FENICS II M2M-GW」
写真●M2M通信機器「FENICS II M2M-GW」
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 富士通は、2013年10月11日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」にて、新たなM2M通信機器「FENICS II M2M-GW」(写真)を展示するとともに、FENICS II M2M-GWを利用したクラウド型M2Mサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II M2Mサービス」を紹介している。

 オフィスプリンターや空調機、医療機器、工場向け機械など、さまざまな機器に通信機能を取り付け、機器の状態を管理するM2Mサービスのニーズが高まっている。しかし、機器ごとに専用のモバイル通信網が必要となるほか、データ収集のためには専用の組み込みサーバーが必要で、構築費用が高価となることが問題だった。

 FENICS II M2M-GWを利用すれば、1台で最大110台の機器が管理できるほか、組み込みサーバーを使った専用システムが不要となるため、安価にM2Mサービスが利用できるという。

 また、FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II M2Mサービスでは、特許出願中のアドレス変換技術により、企業が独自に付与している既設ネットワークのアドレス体系が、サービスを利用する他企業の機器アドレスと重複していても通信可能となり、他システムとの重複アドレス回避のために利用機器のネットワーク設定を変更したり設計を見直す必要がない。セキュリティ面では、通信の暗号化、対象機器のみの通信を許可するアクセス制御、証跡管理、エンドユーザー操作による接続抑止などのほか、センターとの通信が必要な場合にのみ接続する機能(特許出願中)を備えているという。

 同サービスは12月上旬より提供する。FENICS II M2M-GWの価格は1台3万8000円で、M2Mサービスはクラウドサービスの基盤利用料のほか、1IDにつき月額300円が必要となる。