写真●会場では東京・霞ヶ関のシトリックス・システムズ・ジャパン本社に設置したサーバーに、iPadやパソコンからリモートでアクセスしてCADソフトを操作するデモを実演した
写真●会場では東京・霞ヶ関のシトリックス・システムズ・ジャパン本社に設置したサーバーに、iPadやパソコンからリモートでアクセスしてCADソフトを操作するデモを実演した
[画像のクリックで拡大表示]

 シトリックス・システムズ・ジャパンは、2013年10月9日から東京・ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2013」で、3Dグラフィックスを仮想化する「シトリックスGPUソリューション」を出展した(写真)。これは、10月1日に公開したXen Desktop 7.1プレビュー版に搭載された新機能。

 これまでも高性能な3Dグラフィックスチップの表示をリモート環境から利用する機能はあったが、1台のクライアントが1個のグラフィックスチップを専有していた。今回は、複数台のクライアントで1個のグラフィックスチップを共有する形で利用できる「vGPU」機能を搭載する。仮想化を通じてグラフィックスチップを有効活用するには、この機能が必要だ。

 本来、グラフィックス処理に時間がかかるからグラフィックスチップを使って実行するのであり、複数クライアントで共有するメリットは少なく感じられるかもしれない。しかし、実際のグラフィックス処理は常に重い負荷がかかっているわけではない。特に海外拠点があって分散して使える環境などで、効率的な利用を可能にするという。

 vGPU機能はグラフィックスチップメーカーのNVIDIAと共同で開発した。対応するグラフィクスボードもNVIDIAの「GRID K1/K2」になる。NVIDIAのGRID K1はグラフィックスチップ4個と16GBのグラフィックスメモリーを搭載しており、1ボードで最大100ユーザーまで対応可能という。