「ももいろクローバーZ(ももクロ)の人気の秘密をデータから読み解く」――。2013年10月9日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」のメインシアターで、こんな風変わりなテーマのパネルディスカッションが行われた。しかも、ももクロの5人が東京ビッグサイトに登場する直前のタイミング(関連記事:ITってインフォメーション・トラベル??? ももクロがITを学んだ「ITクロEXPO」)。
。データ分析や芸能取材などが専門の4人の有識者が、他のアイドルグループと比較しながら、人気の秘密や現状分析などを遠慮なく語り合った。パネルディスカッションには、ライフログ総合研究所の梅田仁所長、ルグランの泉浩人代表取締役共同CEO(最高経営責任者)、日経BP社日経エンタテインメント!の吉岡広統プロデューサーが登壇。モデレーターはホットリンクの内山幸樹代表取締役社長が務めた。
ホットリンクの内山社長(写真1)は冒頭で、「アイドルを題材にしつつ、“ビッグデータ”分析を通じて、ビジネスでヒットを生み出すための“打ち手”を発見する」というプロジェクトをこの4人で進めた経緯を説明した。「最初はなかなか難しいプロジェクトだと思った。だが、ももクロだけではなく、ライバルのAKB48などと比較分析し、4人でデータや知見を持ち寄れば面白くなりそうだと考えた」と話した。
ライフログ総合研究所の梅田所長(写真2)はテレビの視聴データや出演時間データなど、テレビ放送に関するデータを基にした分析が専門だ。梅田所長は、AKB48とももクロのテレビ出演時間合計を比較したグラフを提示。「両グループとも『桜を見る会』が重要なトレンド分岐点になっている」と指摘した。