写真1●ニューヨークタイムスによる取り上げ方がポジティブかネガティブかを分析した結果
写真1●ニューヨークタイムスによる取り上げ方がポジティブかネガティブかを分析した結果
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写真2●オープンデータ間のつながりを可視化する
写真2●オープンデータ間のつながりを可視化する
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 富士通は2013年10月9日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」において、オープンデータの収集/分析基盤システムとなる「Linked Open Data活用基盤」を展示している。政府/自治体の統計や企業の財務情報、株価、新聞記事などの公開データを組み合わせて分析できる。

 富士通のLinked Open Data活用基盤は、Web技術の標準化組織W3Cが推奨する「Linked Data」形式の公開データを世界中の機関から収集する(写真1)。収集した情報について、データ間の関連を俯瞰できる点が特徴だ(写真2)。異なるデータ提供者がばらばらに公開した情報について、相互のつながりを可視化する。これにより、絞り込んだ検索が容易になっている。例えばオープンデータを出店計画に利用する場合、人口の多い都市、商業規模、治安などを絞り込んで調べてくことができる。

 加えて、複数のデータについて横断した検索が可能だ。大量のデータを分析することになるため、富士通は高速に処理できる分散検索技術を開発した。「従来のオープンソースの検索エンジンに比べて、5~10倍の速度で検索できる」(説明員)という。

 2013年中にユーザーを限定して無償公開する予定。「おそらく12月ころになる」(説明員)としている。無償公開の終了後は有償のサービスにつなげていく考え。