写真1●MetaMoji代表取締役社長の浮川和宣氏右)と代表取締役専務の浮川初子氏
写真1●MetaMoji代表取締役社長の浮川和宣氏右)と代表取締役専務の浮川初子氏
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●互いに離れている友人同士で寄せ書きを作成できる
写真2●互いに離れている友人同士で寄せ書きを作成できる
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●くせ字認識、略字登録機能を持つ日本語手書き入力「mazec 3」
写真3●くせ字認識、略字登録機能を持つ日本語手書き入力「mazec 3」
[画像のクリックで拡大表示]

 MetaMoJiは2013年10月9日、都内で記者会見を開き、主にタブレット端末での利用を想定したネット会議用アプリケーション「Share Anytime(シェア・エニイタイム)」を同日販売開始したと発表した。会見では、代表取締役社長の浮川和宣氏と代表取締役専務の浮川初子氏が共に登壇し、図を描画するなどのデモを実施した(写真)。

 Share Anytimeは、インターネットに接続したモバイル端末上でドキュメントを共有し、最大100人程度までの参加者が、書き込み・編集をリアルタイムで実行できる機能を提供する。

 コミュニケーションは、ドキュメントを共有した「会議」の形式で行われる。利用できるドキュメントは、独自の文書形式に加えて、PDFやオフィス文書(Microsoft Word、Excel、PowerPoint)。「会議」の開催者が、議論の元となるシェアノート・ファイルを作成して、電子メールやTwitter、Facebookで送付。参加者がこのファイルを起動すると、サーバーとの通信を開始し、多人数のグループでのコミュニケーションが可能になる。

 細かな表やグラフ、手書き機能を駆使した経営・営業資料のレビューや議論、図面・デザインなどに関する議論、離れた拠点間での会議、描画・手書き機能を利用した全員参加型授業、遠隔地にいる友人間での寄せ書き作成など、様々な用途に利用できる(写真2)。

 データ管理・保存は、MetaMoJiが運営するシェアサービスを利用する。このサービスでは、書き込んだ差分データがクラウドストレージである「デジタルキャビネット」 へ保存され、参加者の端末も自動的に同期する。アプリは、有償版の「Share Anytime」と無償版の「Share Anytime Free」がある。

 有償版(月額700円、発売記念セール期間中170円)には、1カ月分のシェアサービス利用権が付属しており、編集差分データ転送量1GBまで回数無制限での会議開催が可能。2カ月目以降は、月額170円からの「シェアサービス利用権アドオン」を購入することで、継続利用できる(データの転送量に応じて価格は変動)。無償版は会議の参加と有償版同様の操作が可能。現在は、試用サービスとして10回まで会議の開催が可能(データ転送量は1GBまで、同時接続数は10人まで)。

 現在はiPad版のみだが、年内にiPhone版、Windows版、Android版の提供を予定。今回のアプリは個人や小規模グループでの利用を想定しているが、来年には法人向けバージョンを計画しているという。

 また同アプリにアドオンで搭載可能な、くせ字認識、略字登録機能を持つ手書き入力「mazec 3」も発表した。キーボードでの入力に加えて、手書きで入力した文章をフォントに変換する形態での書き込みもできる(写真3)。価格は日本語のみ600円、外国語1言語700円(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、ポーランド語、中国語繁体字、同簡体字、韓国語)。全言語対応で1700円。