10月9日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」で富士ソフトは、Windows XPからの移行を支援する「らくらくアップグレード for Windows」を展示している。
同製品は、Windows 8/7からXPへダウングレードしたパソコンを、短時間でアップグレードするツールである。富士ソフト MS事業部 プロモーション部 リーダーの柴崎 竜太郎氏は、「時間のかかる移行作業を、ツールの実行だけで終了する。移行するデータ量にもよるが、最短30分程度で移行完了する」と同製品の優位性を語る(写真1)。
2014年4月にサポートが終了するWindows XPだが、期限までにすべてのWindows XPマシンをアップグレードできる企業は少ない。特に中堅・小規模企業では、2014年4月以降も半数以上のマシンが、Windows XPのままであると予想されている。柴崎氏は、「らくらくアップグレード for Windowsを利用すれば、エンドユーザーがアップグレードメディアを挿入して実行するだけで、移行作業が完了する」と説明する。
移行手順として企業(ユーザー)側は、マスター機となるパソコンからファイルイメージを抽出し、ファイルイメージと富士ソフトが提供する専用ツールを組み合わせてマスターイメージを作成する。富士ソフト側ではそのマスターイメージを基に、DVD形式のアップグレードメディアを作成する。企業側はアップグレードメディア(DVD)を各パソコンにセットしてインストーラを実行するだけで、PCのキッティングとデータ移行が同時に完了するという仕組みだ。
OSだけでなく、事前検証したアプリや保存されているユーザー・データ、PC名やプリンタの設定、「Internet Explorer(IE)」の各種設定なども同時に移行可能。データ回避やリストアといった作業は必要ない。
実際、ブースに併設されたミニセミナーに出席した来場者からは、移行作業の課題として「何から手を付けたらよいかわからない」という声が多数上がった(写真2)。柴崎氏は、「これから移行作業に着手するお客様は、時間との闘いとなる。(移行作業に)時間も手間もかけられないお客様は、ぜひ、らくらくアップグレード for Windowsの導入を検討してほしい」と語っている。
なお、価格は1台あたり4000円となっている(100台から)。
当初、第2段落および写真キャプションで柴崎氏の肩書きが誤っていました。お詫びして訂正します。本文・キャプション共に修正済みです。[2013/10/10 11:10]