写真1●F5ネットワークスのSDNソリューションの概要
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写真2●VMware vCloud Networking and Security上から、BIG-IPを設定しているところ
写真2●VMware vCloud Networking and Security上から、BIG-IPを設定しているところ
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写真3●PCoIPというプロトコルを使って、iPadからBIG-IP経由で仮想デスクトップ環境にアクセスしようとしているところ
写真3●PCoIPというプロトコルを使って、iPadからBIG-IP経由で仮想デスクトップ環境にアクセスしようとしているところ
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写真4●BYODソリューション「F5 Mobile App Manager」の概要
写真4●BYODソリューション「F5 Mobile App Manager」の概要
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 F5ネットワークスは、2013年10月9日~11日に東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」で、同社の負荷分散装置「BIG-IP」シリーズを使ったSDNやBYODのソリューションを展示している。

 場所は展示会場内のF5ネットワークスのブース内。SDNのデモは2種類展示されている。一つはBIG-IP間でのVXLANトンネルの構成だ。あるデータセンター1で、BIG-IPを使ってWebサーバーへのトラフィックを分散させていたとする(写真1の下部)。トラフィックが増えてきたら、別のデータセンター2にあるBIG-IPと、データセンター1内のBIG-IPとの間でVXLANのトンネルを形成。すると二つのデータセンターにまたがる大きなレイヤー2ネットワークができる。データセンター1内のWebサーバーをライブマイグレーションでデータセンター2に移行しても、同じレイヤー2ネットワークにつながっているかのように負荷分散を続けられる(写真1の左上)。

 もう一つは、米ヴイエムウェアの「VMware vCloud Networking and Security」とBIG-IPとの連携だ。管理者がvCloud Networking and Securityの画面上からレイヤー4からレイヤー7までの負荷分散に関する設定をすると、BIG-IP側にもその設定が反映される(写真2)。

 F5ネットワークスのブースではそのほかにも、BYODやセキュリティに関するソリューションが展示されている。一つはヴイエムウェアのデスクトップ仮想化システム「VMware View」との連携。BIG-IPがVMware Viewで使うPCoIP(PC over IP)というプロトコルのプロキシーに対応しており、iPadから簡単に仮想デスクトップ環境に接続できるという(写真3)。

 もう一つは2013年末にリリース予定の「F5 Mobile App Manager(MAM)」と呼ばれる製品だ。BYODで利用するモバイル端末にビジネス用のアプリケーションをインストールし、「F5 MAM SaaS」というクラウドサービス経由で設定や管理ができる(写真4)。モバイル端末のアプリケーションは「業務用」と「私用」に分けられ、業務用アプリケーションの領域からは、私用の領域にデータをコピーできないようにする。また、社内LANにリモート接続できるのは業務用アプリケーションだけに限定する。