写真●ThinkPad(B5型)を流用したシンクライアント端末「ThinBoot ZERO」を展示
写真●ThinkPad(B5型)を流用したシンクライアント端末「ThinBoot ZERO」を展示
[画像のクリックで拡大表示]

 エス・アンド・アイ(S&I)は2013年10月9日、中国Lenovoのノートパソコン「ThinkPad」などをハードウエアとして利用したシンクライアント端末「ThinBoot ZERO」を、ITpro EXPO 2013へ出展した(写真)。ThinkPadをベースとしたことで「使い勝手や堅牢性を高めた」(説明員)としている。

 ThinkPadなど中国Lenovo製ハードウエアを流用したシンクライアント端末である。S&Iがパソコンを仕入れ、これに組み込み用途のOS「Windows Embedded 8 Standard」または「Windows Embedded Standard 7」をインストールし、シンクライアントソフトとともに実装して出荷する。

 定価を付けて販売する標準モデルは5機種ある。ThinkPadを流用したノート型が2機種(B5サイズ、A4サイズ、いずれも7万9800円)、10.1型タブレットが1機種(9万8800円)、デスクトップ型が2機種(コンパクト型が5万6000円、20型ディスプレイ一体型が8万3800円)。中国Lenovo製であれば、どの機種であっても個別対応して提供する。

 他社製のシンクライアント端末と比べたメリットについては、「特にノート型において、人気が高いThinkPadを利用できること」と説明する。「キーボードやトラックパッド(ポインティングデバイス)の使い勝手、さらに堅牢性を求めるユーザーがThinkPadを選ぶ」とアピールする。

VDIのコネクションブローカー製品も展示

 展示ブースではこのほか、VDI(デスクトップ仮想化環境)においてシンクライアント端末と仮想デスクトップを1対1にひも付けて管理する「アクセス仲介ゲートウエイ(コネクションブローカー)」に相当するソフトウエア製品「SDC Hybrid Connector」も展示する。価格は1ユーザー当たり2万円であり、「他社のVDIソフトと比べて約半額」という。

 SDC Hybrid Connectorは、標準でWindows ServerのTerminal Servicesを用いたSBC(Server Based Computing)型の仮想デスクトップへの接続を管理できる製品である。これに別途ライセンスを追加することで、各種の仮想デスクトップ環境(Citrix XenDesktop/XenApp、VMware Horizon View)への接続を一元的に管理できるようになる。