写真1●台湾のクアンタコンピュータの日本法人QCJが展示しているOpen Compute Project準拠のサーバーやストレージ
写真1●台湾のクアンタコンピュータの日本法人QCJが展示しているOpen Compute Project準拠のサーバーやストレージ
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写真2●QCJが提供するOpen Compute Project準拠のサーバーやストレージ製品
写真2●QCJが提供するOpen Compute Project準拠のサーバーやストレージ製品
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写真3●左はOpen Compute Project準拠のサーバー。右がQCJの従来製品。OCP準拠のサーバーの方が幅が広い
写真3●左はOpen Compute Project準拠のサーバー。右がQCJの従来製品。OCP準拠のサーバーの方が幅が広い
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 台湾のクアンタコンピュータの日本法人であるQCJは、2013年10月9日~11日に東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」で、Open Compute Project(OCP)準拠のラックやサーバーなどを展示している。

 OCPは米フェイスブックが2011年4月に開始したプロジェクト。フェイスブックなどが独自に設計したサーバーのハードウエアやラック、データセンター設備などの設計図を公開するという取り組みだ。現在ではプロジェクトを推進するための非営利組織「Open Compute Project Foundation」が立ち上がり、複数の企業が仕様に関する議論や、OCPの普及促進活動を行っている。

 展示会場内のQCJブース内では、OCP準拠のラック内に、やはりOCPのスペックに合わせたサーバーやストレージを収容している(写真1)。説明員によると、フェイスブックでもこれと同種のサーバーなどを利用しているという。OCP準拠の製品は、インテルのXeonプロセッサを搭載したサーバー「F03C」「F03A」のほか、Atomプロセッサ搭載のマイクロサーバー「S1M」、ストレージ製品の「JBR」など(写真2)。QCJではこれらの製品を10月上旬から販売開始する予定。価格は未定だが、データセンターへの導入を想定している。

 OCP準拠のサーバーは、電源装置の配置など様々な点が従来のサーバーとは異なる。例えば拡張性を高めるため、サーバーのサイズ(幅)が従来のものより広い(写真3)。ラックも一般的なサイズは19インチだが、今回展示されているものは21インチと一回り大きかった。そのほか、「故障時の交換作業が2~3分という短時間でできるように、ねじ回しを使わずに手でパーツを外せるようにするなど、いろいろな工夫を盛り込んでいる」(同社説明員)という。