写真1●「Kaspersky Security for Mobile」の画面(参考)。ほぼ日本語化は終了しているとのことだ
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写真2●ブース内ではモバイル管理に関する15分のミニセミナーを開催。初日の9日午前中から立ち見が出るほどの盛況ぶりだった
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 カスペルスキーは2013年10月9日、ICTソリューションの総合展示会「ITpro EXPO 2013」で、モバイルデバイス向けセキュリティソリューションの「Kaspersky Security for Mobile」を参考出展した(写真1)。

 同製品は、同社のスマートフォン管理ソリューション「Kaspersky Endpoint Security for Smartphone」の後継にあたる製品で、2013年1月に北米およびヨーロッパでリリースされた。「日本では年内のリリースを目指す」と同社マーケティング本部プロダクトマーケティング部の松岡正人部長は話しており、現在は日本語へのローカライズを進めているという。

 Kaspersky Security for Mobileは、企業がモバイルデバイス管理で必要とするセキュリティポリシーの一元管理、不正アクセスや不正アプリのダウンロードによる情報漏えい防止、盗難/紛失による情報流出を阻止する機能を、包括的に提供するものだ(写真2)。

 従来はAndroid OSのみのサポートだったが、新たにiOSにも対応し、マイクロソフトの「Exchange ActiveSync」および「Apple MDM」プロトコルもサポートした。松岡氏は「iPadやiPad mini、iPhoneなどをビジネスで利用するユーザーも増加している。今回iOSとApple MDMをサポートしたことで、さらにユーザーのニーズに応えられる」と語る。

 紛失・盗難時のデータ保護対策機能として注目したいのが、SIM監視機能である。これは端末にあらかじめ登録されたSIMカードとは別のSIMカードが差し替えられると、SIM監視機能が作動し、新しいSIMカードの電話番号情報が管理者側に送信されるというものだ。また、端末のリモートロックや、データのリモートワイプなどの機能も備えている。さらにGPS機能による端末追跡/位置特定といった機能も提供する。

 マルウエア対策機能としては、通常のリアルタイム保護やスキャン機能のほか、「セーフブラウザー」機能も新たに搭載された。これは管理者側で特定のWebサイトのアクセスを制御するもので、「スマートフォンでも増加しているWebサイト経由でのマルウエアの感染防止に役立つ」(松岡氏)という。

 管理面では、異なるOS環境でも、同じ統合管理ツールを一括導入/運用できるのが特徴。電子メールやSMS経由での導入、インストールパッケージのカスタマイズも可能となっている。

 日本での発売価格は未定。松岡氏は「当社の顧客は中堅・中小企業が中心であり、500ライセンス以下の導入が多いと想定している」と語っている。

■変更履歴
最終段落のコメントの内容を修正しました。 [2013/10/17 15:30]