写真1●Nutanix Virtual Computing Platformの実機を展示
写真1●Nutanix Virtual Computing Platformの実機を展示
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写真2●Violin Flash Memory Arraysの実機を展示
写真2●Violin Flash Memory Arraysの実機を展示
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 マクニカネットワークスは2013年10月9日、先進技術を採用したサーバー/ストレージ製品というコンセプトの下、それぞれ2012年10月と2013年5月に提供を開始した二つの新製品を、ITpro EXPO 2013で展示した。仮想化向けサーバー「Nutanix Virtual Computing Platform」(2013年5月出荷、写真1)と、半導体ストレージ「Violin Flash Memory Arrays」(2012年10月出荷、写真2)である。

 展示製品の一つ、Nutanix Virtual Computing Platformは、仮想サーバー環境の構築に特化した物理PCサーバー機である。最大の特徴は、外部接続ストレージを用意せずに、サーバー機が内蔵しているローカルストレージ(SSD/HDD)を使って、複数サーバーにまたがった分散ファイルシステムを構成していることである。これにより、サーバー機の台数を増やすだけで、CPU性能とストレージ容量を拡張できる。

 分散ファイルシステムは、複数台の物理サーバーにまたがったストレージプールを構成する。個々の仮想サーバーからは、ネットワークストレージとしてアクセスする。データの利用頻度に応じてストレージプール内でデータを移動させる自動階層化(ILM)の機能も備えている。ILMは、ボリューム(LUN)単位ではなく仮想サーバー単位や仮想サーバーのデータ単位で移動する。

 先進技術の視点に立ったもう一つの展示製品、Violin Flash Memory Arraysは、高速で動作することと汎用的に使えることを両立したフラッシュストレージである。フラッシュストレージとしてハードディスク互換のSSDではなく、低レベルなI/Oで利用できるフラッシュを使うことで、高速な動作を実現した。これを汎用性の高いFibre Chanel(FC)接続のSANストレージとして利用できるようにしている。

 高速に動作するフラッシュストレージには、サーバー機のPCI Expressバスに直結するタイプもあり、複数のベンダーが製品を供給している。この方法は一般に、複数サーバーにストレージI/O負荷を分散する使い方に向いている。一方、データベースサーバーなどには、FC-SAN接続型の外部接続ストレージの方が汎用性が高い。ここでViolin Flash Memory Arraysは、PCI Expressバス直結型の高速動作とFC-SAN接続を両立させている(PCI Express延長ケーブルを使ってPCI Expressバス直結型としても利用可能)。