米Nielsenは現地時間2013年10月7日、米Twitterとの提携を通じて、テレビ番組に関するTwitter上の会話数を計測する「Nielsen Twitter TV Rating」サービスを発表した。米国のテレビ局やケーブルテレビ事業者向けに、同サービスによる分析データを商用提供する。

 Nielsen Twitter TV Ratingは、既存のテレビ関連調査サービス「SocialGuide」をベースに、テレビ番組を見ながらTwitterにコメントを投稿するユーザー数とツイート数、そのツイートを読むユーザー数などを収集、分析する。

 NielsenとTwitterは2012年12月に提携を発表し、2013年秋のテレビシーズン開始時にデータ提供を始める計画を明らかにしていた(Nielsenの過去プレスリリース)。

 初期段階の分析によると、あるテレビドラマが放送されている最中にリアルタイムでツイートするユーザーの数に比べ、そのツイートを読むユーザーの数は平均50倍多いという。例えば、テレビ番組を見ながら2000人がコメントを投稿したとすると、10万人がそれを読んでいる計算だ。番組によって異なるが、元のツイート投稿者の数が多くなるほど比率は小さくなる。

 米国では、テレビ番組を視聴しながらTwitterを投稿する件数がここ2年で劇的に増えている。SocialGuideによると、2013年第2四半期にはユニークユーザー1900万人(前年同期比24%増)がテレビ番組に関するツイートを2億6300万件(同38%増)投稿した。

 なお9月には、米Facebookが同社サービス内におけるユーザーの行動データを米国のテレビ局に提供する予定だと報じられている(関連記事:米Facebook、ユーザーの行動リポートを米テレビ局に提供へ、米紙の報道)。

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