写真●Webroot SecureAnywhere 2014の画面
写真●Webroot SecureAnywhere 2014の画面
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 米ウェブルートの日本法人は2013年10月7日、コンシューマ向けセキュリティソフトの新バージョン「Webroot SecureAnywhere 2014」を発表し、同日発売した(写真)。ラインアップは従来通り3種類ある。Windows PCおよびMac向けでウイルス対策を中心とした「アンチウイルス」、それにパスワード管理機能などを加えスマートデバイスにも対応させた「インターネット セキュリティ プラス」、さらにオンラインバックアップなどを付けた「インターネット セキュリティ コンプリート」である。

 新バージョンの主な機能強化点は3つ。(1)直感的なユーザーインタフェース、(2)ウイルス・スパイウエア防御およびフィッシング対策機能の強化、(3)管理Webサイトの機能強化――である。

 (1)に関しては、ウインドウ色の変更のほか、スキャン開始までの手数の減少などを実施した。

 (2)については、従来のマルウエア検知手法に加えてダウンロード元のIPアドレスや通信先のチェックなどを組み合わせてファイルを検査する「Webroot Infrared」と呼ぶ機能を追加している。フィッシング対策では、ウェブルートが持つリアルタイムのフィッシング対策用データベースの更新頻度を上げ検知能力を高めるとともに、検索エンジンの結果表示ページでサイトの安全度を表示する“アノテーション”を強化。従来の「○」または「×」の2段階から、5段階表示に変更した。

 (3)は新たにMacを管理対象に加えた。SecureAnywhereをインストールしたWindowsとMacには、管理サイトから遠隔でのスキャンやシャットダウン、SecureAnywhereのアンインストールを実行できるようにしている。なおインターネット セキュリティ プラスとインターネット セキュリティ コンプリートに関しては、後日パスワードマネージャを強化する予定である。

 価格の一例として、アンチウイルスは5250円(デバイス1台、1年の場合)。インターネット セキュリティ プラスは7200円(デバイス3台、1年の場合)。インターネット セキュリティ コンプリートは1万3860円(デバイス5台、1年の場合)である。上記価格はいずれも税込みで、同社サイトでの販売価格である。

 米ウェブルートのVice President Product Marketing&Sales Enablementのパトリック・ケネディ氏は、新バージョンの強化点について「消費者はセキュリティソフトを選択する際のポイントとして、簡単に使えること、パフォーマンス、効果の3点を挙げている。SecureAnywhere 2014では、UIを改良した。(Webroot SecureAnywhereは)最初に発表したときから、他社よりも高いパフォーマンスを誇っている。そのため現在注力しているのは効果の部分だ。リアルタイムのフィッシング対策とマルウエアの検知・防御の部分を強化したのはその一環である」と解説している。