写真●大阪のハッカソンの様子。会場は、大阪市の交流拠点である「大阪イノベーションハブ」
写真●大阪のハッカソンの様子。会場は、大阪市の交流拠点である「大阪イノベーションハブ」
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 アプリ開発コンテスト「Multi-Device UX Competition 2014」の入賞を目指したアイデアソンとハッカソンが、2013年10月5日と6日に大阪と鹿児島で開催された(写真)。Multi-Device UX Competition 2014は、スマートフォンを活用したユニークなユーザー体験(UX)の創出を目指したコンテストで、優秀作品は2014 International CES(開催地は米国ラスベガス)とMobile World Congress 2014(開催地はスペインのバルセロナ)への出展権を得られる。

 10月5日に鹿児島会場で行われたのは、アイデアソン。来場者は、コンテスト紹介や協賛者であるソニーとソニーモバイルコミュニケーションズの製品紹介の後、複数のチームに別れ、チームごとにアイデアを練った。アイデアソンでは、腕時計型端末SmartWatchを釣り竿に見立てて釣りを楽しむアプリや、「かめはめ波」(漫画ドラゴンボールに登場する、エネルギーを周囲に放出する技)を現実空間と擬似連動するゲームアプリなどのアイデアが出された。今回のアイデアソンを主催したのは、鹿児島のハッカソンコミュニティ「KagoHack」。鹿児島では、このところソフトウエア開発熱が高まっているという。

 大阪会場では、10月5日にアイデアソン、10月6日にはその延長でハッカソンが行われた。アイデアソンでは参加者が持ち寄った多数のアイデアの中から絞り込み、チーム単位でブラッシュアップ。最終的に、SmartWatchを使いスポーツ観戦をスタジアム規模で盛り上げるためのアプリなどが提案された。ハッカソンでは、ランニングのモチベーション向上を支援するアプリや、障害者が簡単にカメラで撮影ができるようにするアプリ、動く被写体を自動的に追いかけるカメラアプリの3個が実装され、披露された。

 いずれのイベントにもソニーの担当者が参加し、最新製品の紹介だけでなく、外部開発者との協業の実績や今後の可能性を語った。

 アプリ開発コンテストの締め切りは10月9日。選抜されたアイデアには、実装のための機材が貸与され、実装の進捗や結果をもとに海外展示会への出展アプリが決まる。