中国政府はインターネットの監視に200万人以上を雇っている。---英BBCが中国国営メディアの京報網(Beijing News)の記事を引用するかたちで現地時間2013年10月4日に伝えた。

 それによると、監視員は政府から賃金をもらい、ミニブログのコメントを収集および分析して、当局の意思決定者に報告する。コメントの削除は行わず、Beijing Newsの記事では、インターネット上の意見を分析する「アナリスト」と表現している。

 中国では最近、政府批判や不満を吐露するためにミニブログを使用するインターネットユーザーが増えており、中国政府は積極的にソーシャルメディアの検閲を実行していると見られている。

 中国のTwitterと呼ばれる「新浪微博(Sina Weibo)」は、現在5億人以上が登録し、1日あたり約1億件のコメントが投稿されているという。

 Beijing Newsがインタビューした男性は6カ月前からアナリストとして働いており、毎日パソコンの前に座り、アプリケーションを開いて、依頼者から指定されたキーワードを入力する。依頼者に関する否定的な意見を見つけるとそれを集め、レポートにまとめて依頼者に送る。

 中国関連のニュースアグリゲーションサイト「China Digital Times」は、国営メディアが中国のインターネット規制について詳しく報じるのは「非常にまれ」としている。