写真1●東証が主催した「ソーシャルかぶコン」ハッカソン
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写真2●ティッカーに表示された「ハッカソン」の文字
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写真3●開発中の様子
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写真4●開発したアプリのプレゼン
写真4●開発したアプリのプレゼン
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写真5●参加者および東証の担当者、API提供企業、ファシリテーター
写真5●参加者および東証の担当者、API提供企業、ファシリテーター
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 東京証券取引所は2013年10月5日、「『ソーシャルかぶコン』ハッカソン」を開催した。同社が実施しているコンテスト「ソーシャルかぶコン2013」に応募するアプリを開発するイベント。約30人の開発者たちが日本橋兜町の東証に集まり、アプリを開発した。

 ソーシャルかぶコンは、株式市場の社会的意義をアピールするアプリや、アプリのアイデアを募集しているコンテスト。「10代後半から30代といった若い世代に株式市場への理解を深めてもらいたい」(東京証券取引所 マーケット営業部調査役 菊池和宏氏)という狙いから企画した。キャッチフレーズとして「株式市場=“Social Good”」を掲げているが、Social Goodは「社会的意義」を言い換えたもの。若年層に親しみを感じてもらえるよう採用した。

 「金融業界以外の方にも届く、一方通行ではない、双方向のインタラクティブなコミュニケーションにしたい」との狙いから、アプリの募集とハッカソンを企画した。ともに東証としては初の取り組みだ。

 ハッカソン会場は東証の中心フロア「オープンプラットフォーム」。新規株式上場のセレモニーなどを行う場所。普段、イベントなどを開催する場所ではない。いつもは株価が表示されているティッカーには「ハッカソン」の文字が流れた。「この場所で開催することは、皆さんと触れ合いたいとい、ファンになってもらいたいという東証のメッセージ」(菊池氏)。

 参加者はチームに分かれ、朝から夕方まで1日かけて開発に取り組んだ。ファシリテーター(司会進行)はGeorepublic Japan CEOの関治之氏が務めた。最後にアプリのプレゼンを行った。株の銘柄を組み合わせたポートフォリオを作成、育てて対戦するアプリや、初心者があわてて売買しないように移動平均や急騰下落率などを分析してからアドバイスするアプリ、募金で株を買い、配当金を社会に還元するアプリなど、バラエティ豊かなアプリが発表された。

 ソーシャルかぶコン2013はアプリ部門のほか、アプリアイデア企画部門、プロモーション部門がある。作品応募は2013年10月31日まで受け付けている。