写真1●リストバンド型ライフレコーダー「UW-301BT」。展示会場では、どの色がよいかアンケートを実施していた
写真1●リストバンド型ライフレコーダー「UW-301BT」。展示会場では、どの色がよいかアンケートを実施していた
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写真2●ライフログクラウドのポータルサイトの画面
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 2013年10月1日から幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」で、エー・アンド・デイは日立製作所グループと開発したリストバンド型ライフレコーダー「UW-301BT」を展示した(写真1)。

 このライフレコーダーは、加速度センサーを搭載しており、人の動きのデータを連続して収集する。そのデータをライフログと呼ぶが、これを分析して、日々の活動や睡眠の状況、生活リズムなどを可視化し、各人の体調管理や健康増進に生かす狙いがある。ハードウエアである測定器の開発を担当したのがエー・アンド・デイで、分析するアルゴリズムを含めたソリューションは日立製作所の中央研究所で開発した。

 レコーダーは軽量で時計機能付き。Bluetoothでデータをスマートフォンやパソコンに送信すると、アプリケーションを通してライフログクラウドに蓄積される。一般に販売はせず、企業や健康保険組合などにシステムとして納入する形を取る。既に第1弾事業として、2013年秋から、このソリューションを活用した「生活習慣改善支援クラウド」を、日立グループの社員数千人を対象に実施している。具体的には、日々の運動量やカロリー消費量、睡眠時間の情報に加え、従来の歩数計や活動量計では可視化できなかった、人の「生活リズム」に関する情報を、ポータルサイトから利用者に提供する(写真2)。

 このほか、エー・アンド・デイは、スポーツデータ解析のCLIMB Factoryと共同で「アスリート専門コンディショニングサポートシステム」も開発中。ライフレコーダーはもちろん、血圧計や体温計、体重計、血中酸素飽和度計測器などのデータも組み合わせて、より精度の高いデータ分析を行う。こちらはオリンピック代表候補選手など、アスリートのコンディショニングを良好に保つのが目的。20競技団体が興味を示しており、各競技に特化した強化トレーニングを支える、共通基盤的なソリューションになるという。