アシストは2013年10月3日、情報システムの出力をインターネット上で受け付けてファクスとして送信するSaaS型サービス「@Tovas」を開始したと発表した。BIソフト「WebFOCUS」の帳票をファクス送信する需要を狙う。価格(税別)は、初期費用が20万円から、利用料金が月額3万円から(部署IDが月額1000円から、ファクス送信は枚数に応じた従量制)。

 @Tovasは、インターネット回線さえあれば、固定電話回線を用意することなくファクスを送信できる。データ連携(EAI)ソフトのアダプター(@TovasのAPIを利用)などを介することで、既存の情報システムの出力を@Tovasに送ることができる。@Tovasの開発/運用会社はコクヨS&Tであり、今回アシストが@Tovasの取り扱いを開始した形である。

 アシストが@Tovasの販売を開始した狙いは、アシストが販売しているBIソフトのWebFOCUS(米Information Buildersが開発)が出力した帳票をファクスで送信できるようにするというもの。WebFOCUSを中核に、帳票作成ソフト「List Creator」(富士通が開発)とEAIソフト「DataSpider」(アプレッソが開発)を組み合わせ、最終的に@Tovasでファクス出力できるようにする。アシストでは今回、DataSpiderから@Tovasにデータを渡すためのアダプターを開発している。

 なお、アシストでは、WebFOCUS、List Creator、DataSpider、@Tovasを組み合わせた提案型システムのことを、「帳票データ配信ソリューション」と呼んでいる。@Tovasの取り扱い開始に合わせて、同ソリューションの販売およびシステム構築サービスに注力する意向である。

■変更履歴
本文の何カ所かで「@Tobas」としていましたが、「@Tovas」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/10/04 09:44]