写真●Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデルの外観
写真●Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデルの外観
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 日立製作所は2013年10月3日、垂直統合型システム「Hitachi Unified Compute Platform」(UCP)のラインアップを拡充し、デスクトップ仮想化環境(VDI)の構築に特化した新モデル「Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデル」(写真)を発表した。VDIに必要なハード/ソフトを組み合わせ、基本設定を済ませた状態で提供する。10月4日に販売開始し、10月24日から出荷する。

 かんたんVDIモデルは、構成済みのVDIシステムである。これを本番環境に導入することで、仕様検討から構築にかかる期間を、5カ月から2カ月へと約60%短縮できるとしている(300ユーザー規模を想定、日立製作所調べ)。運用負荷を低減するためのサポートサービスや各種運用支援ツール/ドキュメントや操作トレーニングも提供する。さらに、本番環境向けとは別に、発注から最短で10営業日で納入できるトライアル構成(小規模試行向け)も用意した。

 導入ステップやシステム規模に応じて三つのモデルを用意した(価格はいずれも5%税込みで、デスクトップOSのライセンスは含まない)。

 (1)「トライアル構成」は、部門単位の試験導入に適したモデルである。10ユーザーまで利用可能なVDIシステムを1台のPCサーバー上に構築している。構成発注から最短10営業日で納入できるとしている。標準で1年間のサポートサービスが含まれる。価格(5%税込み、以下同)は、208万8450円。

 (2)「スタンダード構成」は、サーバー1台で25ユーザーを収容できる本番導入構成である。VDI管理サーバー2台(HA構成)、管理用ストレージ1台、仮想デスクトップ用サーバー1台から、で構成する。仮想デスクトップ用サーバーを追加することで、25ユーザー単位でユーザーを増やすことができる。価格は、サポートサービスを含まずに1640万6460円から。

 (3)「エンタープライズ構成」は、サーバー1台で50ユーザーを収容できる本番導入構成である。VDI管理サーバー2台(HA構成)、管理用ストレージ1台、仮想デスクトップ用サーバー2台(HA構成)から、仮想デスクトップ用ストレージ1台から、で構成する。仮想デスクトップ用サーバーを追加することで、50ユーザー単位でユーザーを増やすことができる。価格は、個別見積もり。

 なお、かんたんVDIモデルを構成するミドルウエアは、以下の通り。仮想デスクトップを提供するサーバー仮想化ソフトは、VMware vSphere。デスクトップ仮想化ソフトは、Citrix XenDesktop。OSは、サーバーOSがWindows Server 2012、クライアントOSがWindows 7/8。Windows 7/8使用時は、別途Windows Virtual Desktop Access(VDA)ライセンスが必要になる。このほか、運用負荷を低減する管理ツール「VM Simple Console utility」が含まれる。