写真1●シトリックス・システムズ・ジャパン、クラウドネットワーキングソリューション事業部長兼パートナービジネス担当の鈴木和典氏
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写真2●シスコシステムズ、ソリューションズシステムズエンジニアリング、データセンターソリューション、SEマネージャーの葛貫信次氏
写真2●シスコシステムズ、ソリューションズシステムズエンジニアリング、データセンターソリューション、SEマネージャーの葛貫信次氏
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは2013年10月3日、シスコシステムズがシトリックスの負荷分散装置をOEM販売することを明らかにした(写真1写真2)。シトリックスの仮想アプライアンス版負荷分散装置「Citrix NetScaler VPX」を、シスコが「Citrix NetScaler 1000V」の名称で販売する。発売時期は時期は未定。シスコシステムズが他社製の負荷分散装置を販売するのは、今回が初めて。

 シスコは自社製品では仮想アプライアンス型の負荷分散装置「Cisco ACE」をラインアップしていたが、今回新たに、Citrix NetScaler VPXを自社ブランド製品に加えた形である。製品名のCitrix NetScaler 1000Vは、仮想スイッチ「Cisco Nexus 1000V」に合わせたもの。

シトリックスは負荷分散/WAN高速化やクラウド運用の製品に注力

 なお、開発元であるシトリックスは、シスコシステムズに対するOEM(相手先ブランドによる生産)供給のほかにも、パートナーを介した製品販売に注力する。例えば、インターネットイニシアティブ(IIJ)が、VMware環境を提供するクラウドサービス内で負荷分散装置(Citrix NetScaler VPX)とWAN高速化装置「Citrix CloudBridge」をカタログ化して提供する。

 シトリックスは今回、クラウド構築/運用ソフトも、新版「Citrix CloudPlatform 4.2」へとバージョンアップした。ベースとなるオープンソース「Apache CloudStack 4.2」にバージョン名を合わせている。バージョンアップの主なポイントは、マルチテナントにおいて個々のユーザーがリソースを占有できるようにしたこと、物理サーバーのプロビジョニングを可能にしたこと、Xen/KVM並みにVMwareも制御可能にしたこと、Amazon S3互換のオブジェクトストレージを利用可能にしたこと、など。