米Cisco Systemsは現地時間2013年10月2日、地域事業向け無線LAN接続サービスの提供で米Facebookと協力すると発表した。ホテルや店舗などでFacebookと連動したWi-Fi接続経由のチェックインサービスを提供し、顧客体験の向上を支援するとしている。
「Connected Mobile Experience(CMX)for Facebook Wi-Fi」と名付けた両社共同の取り組みは、現在、著名な小売販売店、ホテル、レストランや公共施設において、パイロットテストを実施している。
同サービスに参加している店舗などに入った客は、モバイルデバイスですぐにWi-Fiネットワークに接続し、Facebookにチェックインできる。チェックインすると、その店のFacebook内の公式ページが表示され、最新情報や特典情報を入手できる。
Facebookはユーザーの属性や公式ページ上の行動などを匿名データで収集する。店側はこれらデータを分析し、今後のサービスやプロモーション、広告などに生かすことができる。また、公式ページでの「いいね!」やチェックインが増えることで、ブランド認知度が向上する。
CMX for Facebook Wi-Fiのハードウエア構成には、Ciscoのルーター「Integrated Services Router(ISR)G2」または「Aggregation Services Router(ASR)1000」と、ブレードサーバー「Unified Computing System(UCS)」またはアプライアンスプラットフォーム「Mobility Services Engine」を組み合わせる。