写真●WiMAX2+に対応したモバイルルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+」
写真●WiMAX2+に対応したモバイルルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+」
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 KDDIと沖縄セルラー電話は2013年10月2日に開いた秋冬モデルの新製品発表会で、UQコミュニケーションズが提供する高速無線通信サービス「WiMAX2+」に対応したモバイルルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+」を10月31日に発売すると発表した(写真)。

 最大通信速度が下り110Mビット/秒と現行より2倍以上速いWiMAX2+は、UQが9月30日に「10月31日から提供する」と発表したばかり(関連記事:UQが最大110Mbpsの「WiMAX 2+」サービスを10月末開始)。KDDIが販売するルーターは、UQが既に発表した製品と基本的に同じである。ただし、今回の発表では新たに、WiMAXサービスとauブランドのスマートフォンとのセット割引を発表した。

 au版のWi-Fi WALKER WiMAX2+で提供する定額料金メニューは「WiMAX2+ フラット for DATA」で、2年間の継続利用を約束するなどオプションメニューの加入で標準の月額料金5405円を月額3880円に割り引く。この内容はUQの定額メニューとほぼ同様である。

 今回、KDDIが新たに発表したセット割引は「auスマートバリューmine」。auスマートフォンを持ち「LTEフラット」(LTE回線の定額制)か「ISフラット」(3G回線の定額制)を契約している加入者が「WiMAX2+フラット for DATA」に契約すると、最大2年にわたってさらに月額980円を割り引く(3年目以降の割引額は月額780円)。KDDIの光ファイバー回線など対象の固定回線を契約している加入者を対象に、auスマートフォンとのセット割引を提供する「auスマートバリュー」のWiMAX2+版という位置付けだ。

 会見でKDDIの田中孝司社長は、auスマートバリューmineの狙いについて「20代の女性など若い単身世帯で、パソコンをネット接続するためにモバイルルーターへの需要が高いことが分かった。そこで固定回線に代わるお得感のあるサービスを用意した」と説明した。

 Wi-Fi WALKER WiMAX2+は、単体でWiMAX2+とWiMAXに加え、KDDIのLTE回線にも対応している。LTE回線は、利用した月だけ月額1055円の追加料金を支払うことで使用できる。