写真●AIVY レポートデザイナー for kintoneの画面(画面は開発中のもの)
写真●AIVY レポートデザイナー for kintoneの画面(画面は開発中のもの)
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 サイボウズなど3社は2013年10月2日、サイボウズのPaaS「kintone」で構築した業務システムから紙の帳票を出力できるようにする提案型パッケージ「SVF for kintone」を発表した。ウイングアークの帳票ソフト「SVF」とkintoneを連携させる簡易帳票デザイナーソフトを新規に開発/提供するほか、ターゲットである中小企業向けに、SVFに専用の低価格ライセンスを用意する。2013年12月2日から提供開始する。

 SVF for kintoneは、(1)「kintone」、(2)「SVF」、(3)「AIVY レポートデザイナー for kintone」という三つのソフト/サービスで構成する。(1)のkintoneは、サイボウズが開発/販売するPaaS。(2)のSVFは、ウイングアークが開発/販売する帳票作成/印刷エンジンソフト。(3)のAIVY レポートデザイナー for kintoneは、アイビィ・コミュニケーションズが開発/販売する帳票デザイナーソフトだ(写真)。

 三つのソフト/サービスは、それぞれの会社が個別に販売する(互いに製品を販売し合うことはしない)。つまり、SVF for kintoneはパッケージ製品ではなく、3社協業によるシステム提案に名前を付けたもの。ただし3社ともに、SVF for kintoneに向けた新しい要素をそれぞれ用意している。具体的には、AIVY レポートデザイナー for kintoneは新製品であり、kintoneとSVFについてはSVF for kintone向けの低価格ライセンスを用意する。

 AIVY レポートデザイナー for kintoneは、SVF for kintoneの中核をなすアプリケーション。これを使えば、kintoneで設計したフィールド情報をSVFのフォームに変換して帳票レイアウトを作成できる。SVF標準の帳票デザイナーよりも機能がシンプルで、設計画面をkintoneに合わせているという。同ソフトの価格は、数十万円程度になるもよう。