写真●ハコクラ NIFTY Cloud selectionの外観
写真●ハコクラ NIFTY Cloud selectionの外観
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 ニフティは2013年10月2日、箱形のパッケージで店頭購入できるSaaSソフトウエア「ハコクラ NIFTY Cloud selection」(ハコクラ、写真)を発表し、三つのSaaSソフトをハコクラとして提供開始した。紙の箱にSaaSのマニュアルやプロダクトライセンスキーの印刷紙を同梱してあり、有償で販売する。価格は924円(税込み)。利用登録後30日間試用でき、SaaSの利用を継続する場合は通常通り、月額制で料金を支払う。

 売り切り型のアプリケーションソフトのように、SaaS(クラウドを介して従量課金制で提供するアプリケーション)を紙の箱に入ったパッケージの形で購入できるようにした。箱には、マニュアルや、登録/試用のためのプロダクトキーが入っている。ハコクラを用意した背景には、箱や印刷紙になっていないとサービスのイメージがつかみにくく、申し込み方法も分かりにくい、という状況がある。提供開始時点ではダイワボウ情報システムの販路(全国約1万7000社の販売会社)を介して販売し、順次、家電量販店やECサイトで販売する。

 ハコクラの形で提供するSaaSは、ニフティのクラウドサービス「ニフティクラウド」上でサードパーティーが提供しているSaaSの一部。まずは第一弾として、(1)オンラインファイル共有ストレージの「Fireforce for NIFTY Cloud」(開発はウェイズジャパン)、(2)MDM(モバイルデバイス管理)の「MDM+」(同ブランドダイアログ)、(3)営業支援機能付きグループウエアの「Knowledge Suite営業支援特別パック」(同ブランドダイアログ)---の三つを用意した。このうちMDM+は、今回初めて提供を開始するSaaSとなる。

 試用期間後は、通常の料金を支払うことで、任意で利用を継続できる。それぞれのSaaSの使用料金は、以下の通り。(1)Fireforce for NIFTY Cloudは、初期費用が0円で利用料は最小構成の「パック5」(5ユーザー、50Gバイト)の場合に月額8250円。(2)MDM+は、初期費用が2万4000円で利用料は最小構成の「パック10」(10台)の場合に月額2000円。(3)Knowledge Suite営業支援特別パックは、初期費用が0円で利用料は「営業チーム特別パック」(ユーザー無制限、ストレージ容量30Gバイトなど)の場合に月額8万5000円。