左から、画廊「Island Gallery」代表の石島英雄氏、同店長の安斉紗織氏、米グーグルのヴィック・ガンドトラ氏、アマチュア写真家の山本高裕氏
左から、画廊「Island Gallery」代表の石島英雄氏、同店長の安斉紗織氏、米グーグルのヴィック・ガンドトラ氏、アマチュア写真家の山本高裕氏
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記者説明会は、Island Galleryで開催された。会場内では、2013年8月に実施した「Google+ 三人写真展」の展示が再現された。写真の横に貼られた赤いシールが、販売された数を示す
記者説明会は、Island Galleryで開催された。会場内では、2013年8月に実施した「Google+ 三人写真展」の展示が再現された。写真の横に貼られた赤いシールが、販売された数を示す
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 グーグルは2013年10月1日、同社のSNS「Google+」の国内での利用状況に関する記者説明会を開催した。米グーグルのGoogle+担当上級副社長であるヴィック・ガンドトラ氏は「Google+のユーザー数は信じられないほど急速に伸びている。特に日本では写真付きの投稿が多い」と説明。194万人と国内最多のフォロワーを集め、Google+上で写真を公開しているアマチュア写真家の山本高裕氏も登場し、写真を公開・共有するサービスとしてのGoogle+の魅力について語った。

 Google+のサービス開始当初からのユーザーであるという山本氏。SNSには「情報発信が得意なサービス、コミュニケーションが得意なサービスがあるが、Google+はその両方のバランスが最も取れている」と話す。自分が手間をかけて撮影した写真を見栄え良く見せられること、さらにそれを通じたコミュニケーションが発生しやすい仕組みが導入されていることから、Google+を使い続けているという。

 2013年には、Google+上で写真を公開するアマチュア写真家の作品を集めた展示会「Google+ 三人写真展」も開催された。企画したのは、東京・中央区の画廊「Island Gallery」代表の石島英雄氏。石島氏は「日本にはまだアートフォトのマーケットがなく、早く定着させたい。写真をフルサイズできれいに投稿できるGoogle+は、とても活用できるツールだ」と評価する。Google+上で、山本氏をはじめとする3人のアマチュア写真家に目を留め、展覧会を開催した。主にGoogle+上で告知をしたところ、多くの人が写真展に足を運び、作品の購入数も伸びたという。こうした取り組みを通じて「今後、世界に出て行く写真家を見つけていきたい」(石島氏)とする。

 ガンドトラ氏によれば、Google+上には、写真以外にもさまざまなテーマに関するコミュニティが活発に作られているという。競合サービスにはない特徴としては「マップや検索、Gmail、YouTubeなどグーグルのさまざまなサービスの集大成であること」(同氏)を挙げる。近日、YouTubeのコメントとGoogle+が連携するようになるなど、「グーグルのサービスを愛して使ってくれている人が、Google+でさらにそれを強化できることがポイント」(同氏)と説明した。