写真1●CEATEC JAPAN 2013の東芝ブース
写真1●CEATEC JAPAN 2013の東芝ブース
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 東芝は2013年10月1日、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」に出展し、8インチのWindows 8.1タブレットや、従来より小型の4Kテレビを出展した(写真1)。

 展示された8インチWindows 8.1タブレットは、東芝がIFA 2013で発表した「Encore」(アンコール)の日本向けモデルとなる(写真2、関連記事:東芝が初の8インチWindows 8.1タブレット「Encore」を展示)。

 手に取って見られる状態だったIFAでの展示とは異なり、CEATECではWindows 8.1 RTMが動作している状態でガラスケース内での展示となった(写真3)。また、東芝ブースではEncoreという名前は用いられておらず、単に「Windows 8.1搭載8インチタブレット」と表記されていた。この点をブース担当者に指摘したところ、「日本ではEncoreではなく、dynabookやREGZA Tabletなど日本で親しみのある製品ブランドの下で販売することを検討している」と説明した。

写真2●東芝のEncoreと同型の国内モデル「Windows 8.1搭載8インチタブレット」
写真2●東芝のEncoreと同型の国内モデル「Windows 8.1搭載8インチタブレット」
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写真3●東芝ブースではガラスケース内の展示となった
写真3●東芝ブースではガラスケース内の展示となった
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 海外モデルのスペックは、画面サイズは8.0インチ、画面解像度は1280×800ドット、プロセッサはインテルの「Atom Z3740」(Bay Trail-T)、メモリーは2GB、ストレージは最大64Bとなっていた。Windows 8.1のInstant Go(Connected Standby)にも対応する。

 国内モデルの詳細は追って発表する予定だが、海外モデルとの違いとして、バンドルされるOfficeは「Office Home and Business 2013」となる(海外版は同Home and Student)。通常、Home and Business版はライセンス価格が高く設定されており、国内版は価格が上がる可能性がある。しかし、ブース担当者によると「マイクロソフトの協力により海外版のEncoreと同等か、わずかに高い程度の価格で販売できる見込み」として、小型タブレット向けのOfficeはライセンス価格の面で優遇されていることを示唆した。また、国内向けには様々なアプリをプリインストールした状態で発売するという。

 IFA時点で発表した、年内の国内発売を目指すというスケジュールについては「特に変更はなく、年内に発売できる見込み」(ブース担当者)と説明した。

40型・50型の4Kテレビは映像制作やPCからの4K出力を想定

写真4●東芝が参考出展した40型・50型の4Kテレビ
写真4●東芝が参考出展した40型・50型の4Kテレビ
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 4Kテレビについて、これまで東芝は84型・65型・58型の3モデルで展開してきた。これに対してIFAでは、サイズバリエーションの拡大を発表。50型の4Kテレビを参考出展した。さらにCEATEC JAPAN 2013では、50型に加え、40型の4Kテレビも参考出展した(写真4)。

 ブース担当者は、これらの40型・50型モデルが「単に小型で安価なモデルというわけではない」と説明する。これまで東芝は、リビングに置いて4Kの映像を楽しむテレビとして、58型以上の3モデルをラインアップしてきた。しかし4Kテレビを映像制作に活用したいというプロフェッショナルの需要が増えているという。また、最新のノートPCでは外部4K出力に対応したモデルが増えており、PCでの写真編集やゲームに活用したいという需要が増えており、これらの声に応える形で小型モデルを参考出展したとのことだ。

 そのため、リビングで映像を楽しむだけなら40型ではフルHDテレビでも十分な画質を得られるが、「映像制作やPC出力などの用途で十分に近い距離から見た場合、40型というサイズでもフルHDと4Kに明らかな画質差が生じる」(同)と説明した。具体的な発売時期は未定となっている。