写真●顔認証入退管理システムの運用イメージ(出典:NEC)
写真●顔認証入退管理システムの運用イメージ(出典:NEC)
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 NECとNEC情報システムズは2013年10月1日、カメラとタッチパネルを備えたAndroidタブレットを使って顔認証のシステム構成を簡素化した入退管理システム「顔認証入退管理システム」(写真)を発表、同日出荷した。電気錠制御ユニットなどを含んだシステム一式で納入する。価格(税別)は基本構成で150万円から。開発会社は、NEC情報システムズ。販売目標は、今後3年間で合計300施設。

 同システムは、部屋の入り口に設置したカメラで顔を撮影し、本人であると認証された場合に限ってドアを解錠する。このために必要なシステム一式をパッケージ化して納入する。最大の特徴は、顔認証のためのデバイスとして、カメラとタッチパッドを備えたAndroid端末を利用することである。別途ディスプレイやカメラなどを設置する必要がないほか、必要に応じて暗証番号のタッチパネル入力などと組み合わせられる。

 電気錠制御ユニットを含む制御システム一式をパッケージ化している。システムの基本構成(150万円の構成)は、以下の通り。顔認証デバイスは、同社のAndroid端末「LifeTouch」が1台、システムの中核となる顔認証サーバー機(ソフトウエアライセンスを含む)が1台、顔登録用のUSBカメラが1台、電気錠制御ユニット(アートが製造)が1台、現地調整である。

 1台の顔認証用サーバー機に20台の顔認証デバイス(Androidタブレット)を接続できる。なお、基本構成に含まれるソフトウエアライセンスはサーバー2台分なので、別途PCサーバー機を増設すればサーバー2台構成で運用できる。顔認識エンジンには、NECが開発した「NeoFace」を利用する。