写真●Google Web Designer
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 米Googleは現地時間2013年9月30日、HTML5ベースのWebデザインツール「Google Web Designer」のベータ版を公開した。「Windows 7」「同8」と「Mac OS X 10.8.x」以降で利用可能。専用サイトから無償でダウンロードできる。

 Google Web Designerは、直感的なツール群を使って手軽にアニメーションのHTML5コンテンツを作成できる。コードビューでコードを表示および編集し、デザインビューに切り替えてコード変更が反映されたデザインを即時確認できる。作成したコンテンツは、同社のデジタル広告プラットフォーム「DoubleClick」とモバイル広告ネットワーク「AdMob」のほか、一般的な広告環境に出稿できる。

 DoubleClick事業が引用したアイルランドStatCounterの調査によると、2年以内にHTML5対応広告の費用はFlash広告のそれを上回る見通し。またDoubleClickの依頼で米Illuminasが実施した調査では、広告代理店はモバイル向けに手がける広告が今後12カ月で41%増加すると見ており、広告主の67%以上はモバイル広告に特化したデザインが重要だと考えている。

 しかし、さまざまなサイズの画面に対応したマルチスクリーン広告の作成は容易ではなく、異なるプラットフォーム、異なるブラウザーにも対応しなくてはならない。こうした課題を解決するために、GoogleはHTML5への移行促進を図っており、8月以来、手軽にHTML5対応広告を作れる「DoubleClick Studio Layouts」や「Ready Creatives in AdWords」をリリースしている。

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