図●島根県のIT産業およびRuby技術者数の推移(島根県の資料より引用)
図●島根県のIT産業およびRuby技術者数の推移(島根県の資料より引用)
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写真●島根県のUIターン促進チラシ
写真●島根県のUIターン促進チラシ
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 島根県は2013年10月19日、首都圏のIT技術者と県内IT企業の交流会を開催する。島根県では「県内のソフトウエア産業の活動が活発なことから、即戦力となる人材の確保が課題となっている」としており、交流会によってIT技術者のUターン、Iターンを促す。

 島根県ではプログラミング言語Rubyを軸にしたIT産業の振興に取り組んでいる。島根県情報産業協会によれば、県内の雇用人数は、県が振興に取り組み始めた2007年から6年間で935人から1127人約20%拡大。売り上げは約120億円から約178億円へと約50%増加したという。Ruby技術者は2009年の138人から2012年には238人に増えたとしている。また2007年以降、県外の企業20社が新たに島根県に事業所を開設、雇用および雇用予定人数を合わせると533人になるという()。

 交流会には島根県のIT企業20~30社が参加する予定。1社3分で自社の紹介を行う。

 また島根県は「IT勇者よ島根にルーラだ!」と題するロールプレイングゲーム風のチラシ(写真)や動画を作成し、UIターン促進の取り組みをアピールしている。このようなポスターや動画を作成した理由について、県では「特にドラクエ世代の技術者にUIターンしてもらいたい。また、ドラクエの主人公のように、島根という場所で、勇者として仲間を作り増やしながら『自分だけの物語』を作ってほしい」と話している。