ブラザー販売社長の片山俊介氏。SOHO市場におけるシェア拡大を狙う
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新製品5機種の価格と発売時期
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 ブラザー販売は2013年9月26日、SOHO市場向けのプリンター複合機の新製品を発表した。内訳は、インクジェットプリンター複合機「PRIVIO(プリビオ)」シリーズが3製品、レーザープリンター複合機「JUSTIO(ジャスティオ)」シリーズが2製品。価格はオープンで、10月上旬より順次発売する。

 発表会の冒頭で、片山俊介代表取締役社長は、「SOHO向けのビジネスプリンター市場において、A4モノクロ複合機やA3インクジェット複合機でシェア1位を獲得している。ブラザーの認知度は高まっている」と、SOHO市場における手応えを語った。

 続いて三島勉取締役が登壇し、新製品の概要を説明した。「SOHO市場でも従業員数が6~9人規模となると、大型のコピー機を購入する企業が多くなる。こうした現状を踏まえ、インクジェット複合機でも、レーザー複合機に劣らぬ高速性、耐久性、低ランニングコストを実現した」と語った。

 インクジェット複合機のPRIVIOシリーズは計3製品。上位に当たるワークスシリーズの2製品「MFC-J6970CDW」と「MFC-J6570CDW」は、A3対応の複合機。新エンジンを搭載し、35mmのプリントヘッドを採用したことで、A4普通紙の印刷速度が従来機の約2倍に高速化した。A4用紙を横向きにスキャンする「高速スキャンモード」機能も備える。また、通常インクの約4倍の大容量インクを使えば、1枚当たりの印刷コストは約6.6円に抑えられるという。下位のネオシリーズの「MFC-J4910CDW」は、奥行きが290mmと小型ながらA3印刷にも対応したインクジェット複合機。下段の伸縮型給紙トレイにはA3用紙をセット可能。A4用紙の両面同時スキャンに対応する。

 レーザー複合機JUSTIOシリーズの新製品は、A4カラー複合機「MFC-9340CDW」と、受話器付きのA4モノクロ複合機「FAX-2840」の2製品。MFC-9340CDWは、従来機と比べ、印刷速度が約1.4倍高速化し、カラー、モノクロとも毎分22枚で印刷可能。自動両面印刷と両面同時スキャン機能を搭載し、無線LANにも対応した。

 「ビジネスインクジェット複合機のラインアップを刷新する。これにより、シェアを現状の40%から50%にまで伸ばしたい。A4レーザー複合機もシェア40%獲得を目指す」(三島取締役)という。