日立製作所は2013年9月25日、同社のデータセンター内に構築した電話システムを法人向けに提供するクラウド型のIP電話サービス「CommuniMax/CT」を11月1日から提供開始すると発表した。申し込み受け付けは10月1日から。

 CommuniMax/CTは、Basic版、高信頼版、高セキュリティ版の3つのメニューを用意。通常の発着信機能や内線・グループの登録と変更、ユーザーごとの電話機能設定といった機能はいずれも共通で、高信頼版はPBXシステムの冗長化、高セキュリティ版はVPN接続に対応する。利用内線数は10番号から利用可能で、Basic版は1内線番号あたり月額1890円、高信頼版は月額2835円、高セキュリティ版は個別見積もりとなる。回線費用や拠点のシステム構築費用などは別途必要。また1契約につき10万5000円の基本初期契約料が必要となる。

 電話機能だけでなく、オプションで社員DB検索や3PCC(3rd Party Call Control)発信、プレゼンス、発着信履歴表示などを提供する「CommuniMax/CT UCポータルサービス」も用意する。1IDあたり月額210円で、2014年2月から提供予定である。

 また、スマートフォンで同サービスを利用するための専用アプリケーションを11月1日から提供する。データセンター上のサーバーを経由する“V字発信”機能により、業務と私用の通話料金を区別できる。発着信履歴や電話帳などはサーバー側で管理することで、スマートフォン紛失時の情報漏えいを防ぐ。なお発着信履歴が管理可能なスマートフォンはAndroid搭載機となる。またスマートフォン向けの機能を利用する際は、別途個別見積もりの「CommuniMax/CT スマホ同時接続ライセンス」が必要となる。