写真●米eBayはBraintree Payment Solutionを8億ドルで買収
写真●米eBayはBraintree Payment Solutionを8億ドルで買収
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 米eBayは現地時間2013年9月26日、オンライン決済サービスを手がける米国の新興企業、Braintree Payment Solutionを8億ドルの現金で買収することで合意したと発表した。今後BraintreeをeBayの子会社である米PayPalの事業部門の1つとし、急成長するモバイル決済の分野で収益拡大を図る。

 Braintreeの設立は2007年で、本社はイリノイ州シカゴ。顧客には、リムジンやハイヤーの配車サービスを手がける米Uber Technologiesや宿泊先予約サイトの米Airbnbがある。Braintreeの年間の決済金額は120億ドル以上で、そのうち3分の1はモバイル経由の決済だという。また同社は2012年に個人間決済サービスのアプリケーションを手がける米Venmoを買収している。

 今後Braintreeは、PayPal内の独立した事業としてサービスを継続する。BraintreeのBill Ready最高経営責任者(CEO)はPayPalのDavid Marcus社長の直属となり、Braintree事業を統括していく。Braintreeの経営陣と200人いる従業員もこれまでの職務にとどまる予定という。
 
 米Wall Stree Journalによると、Braintreeは競争激しい決済サービス業界の中で、急成長している企業として知られている。同社の2年前の年間決済金額は30億ドルと、現在の4分の1にすぎなかった。

 買収手続きは規制当局の承認などを経て、2013年10~12月期に完了する見通し。

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